湘南移住記 第一話「生まれ故郷を離れて」

生まれ故郷である岡山県津山市から湘南への移住の準備をしています。持家でカフェの経営をしていたのですが手放すことになり、移住の決意をしました。元々、多拠点生活が目標でした。津山という陸の孤島は穏やかです変化に鈍くなります。店を開くことで地元のインサイドな部分が見えるようになり、ここにいるだけではダメだと危機感を抱いていました。苦手な部分も多かった。そのかわり、長年住んだ神戸でさえ出会なかった面白い人達にも出会えた。店に来てくれた人達はそういうユニークな人種だった。丹後山アパートメントの面々。美咲町にいるアーティストの人達。津山に住んでいる変わった感性の人。

hatis 360°に来てくれ

津山だとふつう何人かグループで店に行くものだが、hatis 360°にくるのは大概ひとり。単独行動ができる人。フロンティアスピリッツを持っている人。あたらしい店を面白がってくれる人。そういう感性のある人々に支えられたと思う。逆に、津山らしい感性の人達は店に来ても戸惑っていたり、居心地が悪そうだった。そういう方にも受け入れてもらえる店づくりも必要だった。自分が気持ちいいから、という理由で道路に面したガレージを改装してシャッターあけっぱで営業していたのだが、近所のおばあちゃんたちは行きづらかったらしい。観察してみると、津山のお店は外から見えないようになっている。そんなに人に見られてることもないのになあ…。気持ちいいと感じる部分が津山の気質が反していて、なかなか店に入ってもらえない。まあ隣にでっかいルートインが建つので、と悠長に構えていたが。ゆるくやりすぎたのかもしれない。ただ、やっていると面白い波長の人達が集まってくる。店をやっていて顕著に感じ取れたことのひとつである。

アートとは

店を始めて2、3ヶ月して、美咲町芸術祭の面々が店にきてくれた。フランスはパリのリベリ51番地の廃ビルを不法占拠して丸ごとアートビルにしてしまったパワーある人達である。津山にできたアートギャラリー、Portに勤めていた時から話題になっていた。津山のアートシーンの人達は慎重だった。アートの世界にも派閥やしがらみがあるみたいで、田舎だから余計にあったのかもしれない。私にこれがアートだ!と言い切れる知識も実践も経歴もないが、音楽にしろなんにしろ表現は受け取ってくれる人に届かないと意味がない。美咲町芸術祭で出会った人達はみんな面白くて優しかった。美咲町のおおはがという過疎地域をアートで染めていく様を見た時、グラフティーを思い出した。最早勝手に表現を届けるというか。コロナ以降は地球まるごとアートの星になればいいと思っているので、これがきっかけになるかもしれない。丹後山アパートメントのボス、吉田省吾もそういう男だった。ギター片手に弾き語りをしているのだが、そこが郵便局前だろうが居酒屋だろうが勝手にライブをする。怒られたら別のまだ怒られてない場所でやる。そういう有り方だった。私も音楽活動をしていたが、与えられた場所で、用意されたイベントでライブをしていた。もちろんそれがフツーっちゃあフツーなのだが。自ら表現を見てもらいに行く、という真のインディペンデント精神はなかったのかもしれない。吉田が語っていたが、自分の存在を感じてもらう。その行為が街の風景を変える。店もそうだ。コーヒーもスパイスカレーも音楽のような表現に近い。勉強のために回った岡山の名店たちもそう。井原市の三村珈琲店さんも、岡山も小西珈琲店さんも、児島のbelkさんも。みんな音楽的な感性で店をやっていた。採算度外視で時間をデザインしていたように思う。belkの離れに至っては極めすぎてカテゴライズできない。これからは店や音楽の存在意義が変わっていくだろう。サブスクが出てきて音楽は水道から出てくる水のようになった。コレクションするものではなく、誰もがより日常的に接するもの。サブスクもよりパーソナライズした音楽をリコメンドしてくれる。偉大なミュージシャンの歴史を辿る。同時代に生きている新進気鋭のアーティストの作品もをどこにいてもタイムラグなく聴ける。つまりその人の感性次第で手に入れる音楽物語が発生する。だからDJとかもっと重要視される。みんながDJするようになればいい。好きな曲を同じ時間で共有する。Sportfyとかまさにそういう風に設計されてるしね。誰もが自分の感性に正直に生きれる。ネットを使えばいくらでも発信ができる。この文章を多くの人が読んでくれるように。コロナ渦やそれ以後はもっと音楽が大切になってくる。音楽それ自体の意味が変わるだろう。今年は私の人生において重要な年なので、発信をマックスにする。世界に届ける。

湘南でやりたいこと

湘南、できれば鎌倉に住みたかったが予算の条件面と根を張れそうだから三浦市になるかもしれない。鎌倉は3年前に旅をして一目惚れした。その後も尾道やいくつかの街を旅したが、街丸ごとが物語の中にいるみたいでとても心地よかった。鎌倉幕府は天秤座の時代にできたので、同じ風星座の私にとって相性のいい場所だ。空気がとても心地よい。三年は鎌倉の物件をウォッチしていた。ので鎌倉の不動産屋ですぐ働けるほど鎌倉の地域別相場と物件は覚えている。ある人から湘南へ移住した人のブログを読んだほうがいいと言われた。そう、だいじなのは考えの部分。私は鎌倉に行く理由が必要だったのだ。松下幸之助も語っていたが、まずは想うこと。考えることから始まって行動に移す。こうやって言葉に表現して誰かに読んでもらう。受け取ってもらう。それがさらなる波及効果を及ぼす。いい考えならいい影響を及ぼせるし、その逆もある。言葉は大切なので気をつけましょう。湘南に行ってやりたいことは津山と湘南をつなげる。東京でもよかったけど、東京だとほぼ実質がないから単に広めるだけになる気がする。hatis Tokyoはやるけどね。順番。幸せを積み上げていくために何が順序よくやればいいか。準備も必要だし。それは店をやってない今でもできる。瀬戸内市の牛窓に行った時、東京から移住してきた方に、地元とは交わりづらいので結局移住者同士で固まっていると聞いた。人間関係をほぐせないももか。津山でもさんざんっぱら味わったことだ。もっと自由に気兼ねなく人と人とが交われないかなあ。モノもそうだし。金儲けの大量生産ではなくて人の手が通った手触りのモノ。モノという表現。それはがうつわでも、ハーブでも、野菜でも。言いたいことが整理しきれてないが今のビジョンのひとつです。

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