湘南移住期 第三十三話 「三浦アゲイン」

急展開である。

結局、受けた派遣は連絡が来なかった。入社説明会(?)で受けたテストの結果は良好だったので、あれでだめなら仕方がない。とは言うものの、予想だにしていなかった事態でもある。もう短期かつ、猫の手術費用を捻出できるお仕事は津山にはない。

プランB。私が先に湘南に行き、寮に住み込みの仕事をする、という案だ。あちらには、住み込み寮つきで、お給料が25〜30万円以上のものがある。主に工場だが。それならひと月で猫の手術代も捻出でき、物件も見つけやすい。移住先での生活にも慣れておける。ただ、女将を津山に残して、猫の入院や世話をしてもらうのが心苦しい。自分の役割はお金を作る、と割り切る選択になる。

実はこの前に、鎌倉の仕事にもひとつ応募していた。が、その仕事は住み込みではないので、どうしても収入が落ちてしまう。住み込みではない場合、シェアハウスに住む必要があり、月4-5万の生活コストが加算されるからだ。シェアハウスは賃貸契約と違い、契約金がかからない。しかし、応募後、猫の手術が発生し、より多くお金をつくる必要になったため、この件は諦めた。職場が腰越で、よかったんだけどな。

Indeedで湘南にある住み込みの仕事を検索する。3月の視察以来、惹かれるものがあった茅ヶ崎と、横須賀に住み込みの仕事を見つけた。どちらも収入的には申し分ない。

どちらにしようか、と思案していたところ、ふとジモティーの不動産欄を見てみた。5月の移住を見送ったため、しばらく見ていなかったのだが、三浦市にとある物件の募集が発生していた。

古い一軒家、DIY可、ペット飼育可、家賃5万円以下、契約金なし、しかも居住以外の用途もOK!

今の私たちにとってこんな夢のような物件があるだろうか。ペットがオッケーな物件、しかも飲食店してよし、家賃安い、そして、初期費用がかからない。移住にかかる初期費用がかからないということは、残していたお金をそのまま猫の手術代に回せる。移住も店も猫の手術もできる。このチャンスを逃してはならない。

横須賀にも似たような物件があるにはあったのだが、どうも横須賀には住む気になれなかった。相模湾沿いがよかった。

即座に大家さんにメッセージを送る。やり取りをして、他に見学希望の方も出ていたと聞いた今日行くことにした。茅ヶ崎にいい条件の物件があったけれど、5月に見に行きますと言って4月中に他の人に決まった経験があるからだ。いい条件の物件はすぐ決まってしまう。即断が必要な場合もある。のりかかった船に乗らなければ、次の船がいつ来るかはわからない。

思い返せば1月、最初に決まりかけていた物件も三浦だった。不動産屋さんが信用出来なくなり、契約金を払い込んだあとに取りやめになった。その後、逗子などでいくつかあった件もすんなり決まらない。別の不動屋さんに、こればかりは縁物ですから、と言われたことがある。縁がないとそこへ辿りつけないのだろう。

なんの因果か再び三浦。今夜、津山から向かいます。何気に初めての三浦なので、たのしみ。

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