湘南移住記 第七十三話 「新サイクル」

もうひとつの仕事がはじまった。いくつか行き違いがあった。その中の一つに働く期間が8月末だということ。夏に詰めて働いて、猫の手術代と開業資金を貯めておこう。

店を開いたとしてもすぐに利益が出るとは限らない。イートインの店を始める前にECショップを走らせておく。利益を確保できればかなりありがたい。もちろん、ネット上での集客もあるし、ネットショップの立ち上げは初めてなので、わからないことも多々あるだろう。

珈琲をベースにしつつ、どう働いていいか女将と話し合った。私は、夜に働ける仕事をして、昼の営業を目指している。女将も週三ほど働いて、あとは店に時間を費やす。幸い、一軒家の家賃が4.9万円で、事業用で借りたので暮らしと商売のコストは低い。店の名前が認知され、別の場所を借りて店をやるとして、スタートとしてはいい。で、段々と商いにシフトしていく。そのために利益をあげることが大事。やっとすこし具体化してきた。

ネットで売るとして、パッケージやロゴを考えておかなければならない。ネットだと、知名度や実力あるロースターがわんさかいて、おなじ土俵で勝負することになる。

では、そうではない津山でやっていたからよかった、というのではいけない。珈琲を人生の軸にしていく以上、どこでも通用する実力がいる。hatis 360°をやっていたときも、隣にルートインホテルが出来て、少しずつ県外のお客さんが増えていった。その時に、なんだ、津山の珈琲はこんなものか、と思われないためにも、質をあげていった。

神奈川に移住して、クオリティの具体的な線がより明確になった。店それぞれの取り組み方が多彩で、「個」がでている。

私もこれからどういう珈琲を目指していくのか、ハッキリさせていく。キーワードのひとつに発酵がある。生産農園ではなく、ロースターが発酵のプロセスを組み入れたらどうなるか。例えば日本酒の酵母を入れて発酵させたら面白いのかもしれない。

何店かまわったが、湘南の人も東京の珈琲パーソンもフラットで、情報を教えてくれる。この輪に飛び込みつつ、独自の路線を考えてみる。

三崎港でも店舗が見付かればなあ。葉山〜逗子〜鎌倉でも店をする。音響がすごくいい店。

自転車に乗って三浦海岸に行ってみたが、かなり綺麗な海だった。泳ぎたい。グランピングもいいなあ。また三崎港より外食費が安そうだった。

今日は休み。意外と疲れていて、けっこう寝てた。三崎港の〈充電食堂まったり庵〉でまったり豚丼を食べる。700円。魂に染みる味だった。

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