湘南移住記 第100話 「横須賀」

土星と木星と、水星が順行。水星逆行期間中は、事が本当に進まなかった。だが、開けて20日。話が進み出し、横須賀の家を使えるようになった。契約の手続きはこれからなのだが、大家さんがもう使ってもいいですよと取り計らってくれた。

青ハウスの奇跡

正直、これでダメだったらとまで考えていた。まだ綱は切れていないようだった。

横須賀の物件は、以前借りた建築の学生によって壁が青く塗られていて、女将と私の間で「青ハウス」と呼ばれている。大家さんから使用許諾の連絡を受け、早速向かった。

改めて見た横須賀はとても落ち着いていた。昼ごろ、公郷町あたりで小学生がもう下校しているのを見た。コロナもどこへやら、穏やかな光景。

三崎から自転車で三浦海岸まで出て、野比から佐原へ向い、県立大学駅まで出る。いつもの定番コースは、自転車でとろとろ走って1時間半程度かかる。公共機関を使うと、往復で1000円かかるのが勿体ない。

青ハウスがある富士見町はとても空気がよかった。古道具屋や、唐揚げ屋など残っているが、酒屋や電気屋、カフェの跡が目立つシャッター街になっている。だが、どこか澄んだ空気が突き抜ける、気持ちのいいエリアだった。

青ハウスは女将が「陽」と評していたが、物件が持つ気持ちよさがある。前の住人が窓際にベンチをこさえていた。忘れ物の枕と頭に、横須賀の夕焼けまどろむ。

火曜日。女将が津山のhatisを開けてくれた。お客さんは数人だったが、実験的な珈琲豆も出せた点は良かった。

営業のあと、女将も心がスッキリしたと話していた。昨日まで私、心が荒んでたわ。仕事ひとつとっても、こんなに違う。女将と私は、人の言うことを聞くよりも、自分で商売することに向いている。同じ働くにしても、自分の心にいい作用がある仕事をしたい。

翌日も電話で心の話になった。共感能力が強い女将は、なかなか人に理解されづらいしんどさがある。私も弱い部分があるが、女将はまた違う角度の弱さ。

今、アニメでリメイクされているシャーマンキングに、葉王という安倍晴明が基のキャラクターがいるが、他人の心が読めるという能力を持っている。他人の心がわかると、擦れてくる。女将の場合は思考というより、感情だが。

女将が店を開けて、手応えがあった。そしてまた津山でhatis 360°をやりたい気持ち。すべてが合致した。

女将の変化は見て取れる。来週の神奈川の引っ越しで、自ら予定を立てるようになった。

そして、これから

これから1年間。津山と横須賀の両立に向けて、お互いの目標に向かって活動する。どれだけ達成できるかにもよるが、その時の気持ちで、結婚や、その先を考える。

私の目標は来年で商売を軌道に乗せ、人を雇い、津山と横須賀を両立させること。24時間、自分のやりたいことに没頭すること。自分1人食えるだけではなく、女将や猫、家族。食べさせていけるようになること。いやもっと、一緒に働いてくれる人の分も。

この日誌も気がつけば100話まで続きました。最初は自分の気持ちを整理するために書いてきましたが、多くの人に読まれるようになりました。

会ってなかった人にも、それほど私を知らない神奈川の人にも、ブログを読んでるので伝わったりすることも増えました。私の内面をかなり晒しているので、ある種すごい表現だったのかもしれません。

これからは、日誌も継続していきますが、webマガジンに立ち戻って、より広範囲に情報伝えていったりということをしていきます。

東京圏や津山の情報、音楽、カルチャー。まだ知られていない何か。コロナ渦での動き。インタビューなどなど。

どうもお付き合いくださりありがとうございます。今年は既にアクセス数が去年の2倍になっています。来年は1日あたり5000人が訪れるようにします。最終的には10000人。YouTubeの動画と併せ、より多くに広めていきます。

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