湘南移住記 第120話 「豊中、朝の東京」

2022年1月3日津山駅バスロータリー。13:30発の大阪駅行きのバスに飛び乗った。津山から東京の深夜バス便は正月料金で高騰しており、大阪からの便に乗ることにした。

混雑

バスに搭乗する際、予約はとっているか運転手さんに確認される。普段は聞かれないのだが。正月なので混んでいるらしい。予約を取っていない旨を伝え、バスの真ん中から少し後ろ側、向かって右側の席の通路側に通された。

神戸時代はこの便で行き来したものだ。津山から三宮まで直接の便があったが、乗客が少なく、廃線になった。

こんなものか、と思っていたが、美作インターからさらに乗客がふえた。それ以降も人は増え、補助席まで満杯になった。私の左側、本来なら通路がある場所に小柄のメガネの女性がこともなげに座った。

狭い。身動きがとれない。私は体が大きく、精神的な圧迫もあるので、満席が苦手だ。しかも、インターの度に補助席の人が全員動いて降りる人を行かせる。宝塚から大阪市内まで渋滞とアナウンスが入る。こりゃたまらんと思い、宝塚インターで降りた。

宝塚インターで最寄りの駅へ歩いて向かう。阪急の売布神社駅が近い。阪急が好きなのでこの駅に向かうことにした。

豊中のスパイスカレー

向月町の赤い橋

宝塚インターから向月町の住宅街を通る。阪神間には、宝塚や伊丹にもびっちり住宅街が広がっていて、みんな大阪へ働きに出ている。関西圏の大きさを改めて認識した。

大阪まで来たので、スパイスカレーを勉強しに行くことにした。だが、〈はぐ寧〉や十三の〈アマゾネスブッチャー〉など、注目していた店は軒並み正月休み。正月でなくても、人気店はランチ営業のみで品切れになることも多い。

宝塚線の豊中に〈fanfale〉というスパイスカレー屋さんが開いている情報を見つけ、向かうことにした。

豊中駅には住んでない限りなかなか降りることはないだろう。以前、池田にすこしだけ住んでいたとき、豊中は梅田で働く夜嬢がよく住んでいると不動産屋さんに聞いたことがある。

また、スラムダンクで湘北高校と全国大会で対戦した豊玉高校のモデルが豊中だ。湘北のモデルが湘南ということも、大人になってから気づいた。

Googleマップ上では駅から近かったが、すこし迷い、15分はかかった。一階のカウンターには4席の、小さな店。ご主人が一人で回していた。

海老と蟹のココナツカレープレート

大阪のスパイスカレーは複雑な味の構成をしている。カオス、と言い換えてもいい。

この店のプレートは統制されていた。スパイスカレーの他に欧風カレーもメニューにある。花柄の美しい皿。これは珍しい。

一口だけのズッキーニのソテーや、焼いたカシューナッツなど、細かい点にとても工夫がある。全体的にさっぱりしていて、食後、カルダモンが効いていることがわかった。食べた後、体が軽くなったような心持ちになった。

インドではスパイスを医療にも使う。アーユルベーダでは、個人個人の体質に対しスパイスを調合するらしいが、店ではそこまでいけない。どうせなら、私は体にいいものをつくりたい。

カントー地方

梅田まで出て、東京までのバスに乗る。乗車時間まで駅前の喫茶店で待つ。何も感じなかった。隣の席の二人組のおばちゃんの話を聞いていた。1人が一方的に話していたのだが、内容はほとんど覚えていない。ひさしぶりに関西弁を聞いた。

駅構内の貸しロッカーにカバンを預けていたが、戻ってくるとなくなっていた。盗まれたと思ったが、私がちゃんと鍵をかけていなくて、事務所の人が回収していたようだった。規定の料金を払って、取り戻した。中身は下着と本だけなのだが、オーダーメイドで作ってもらった大切なカバンなので、ほっとした。

深夜バスは安かったが、狭くて寝れない。ほぼほぼ起きていた。

翌朝。新宿駅、6:10。歌舞伎町の朝までやっているラーメンに行く。ホストの街だからか、24時間営業のラーメン屋が数軒ある。

行ってみたが思いのほか値段が高かったので、吉田やナルちゃんに教えてもらった新宿駅内にある〈Belg〉に行く。

この店はとにかく安い。コーヒー、トースト、サラダ、ハム2枚ついてモーニングが420円。店前にはZineも置いてあって、まさに丹後山ドライブな店。最安で380円のモーニングがある。津山でさえそんな価格の店はない。

南青山の〈little darilng coffee〉にカフェ勉強に行ったが、閉まっていた。8:00オープンと思いきや10:00だったようだ。

すごすごと横須賀に帰って、早々に寝た。

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