鎌倉・梶原のいい場所3選

今年の大河ドラマは鎌倉が舞台だ。

中村獅童演じる梶原景時が登場している。梶原景時は敵側であった石橋山の戦いで源頼朝の命を助け、後に頼朝の家臣となった。そのまま討ち取れば褒賞を得ていたはずなのに、なぜ助けたのだろう。先見の明があったのだろうか。時代を見据える目。

梶原景時が祀られている神社。毎朝掃除している方がいて、よく挨拶していた

梶原景時が治めた地は、そのまま「梶原」という地名に名残がある。鎌倉駅から京急か江ノ電バスで藤沢駅に向かえば、交番の横に梶原口というバス停が出てくる。かつて梶原景時が住んでいたエリアだ。

今は住宅街になっている。小町や御成通りとはちがい、観光客も少ない。なんでもない日を静かに過ごしたいならうってつけの場所。

鎌倉ゲストハウス

3年前、はじめて私が鎌倉を訪れたとき。梶原にある〈鎌倉ゲストハウス〉に宿泊した。

深夜バスで津山から新宿まで出た。あまり寝れなかった。鎌倉に到着はしたものの眠たくて眠たくて早く横になりたい。〈カフェ坂の下〉でモーニングを食べ、江ノ電で江ノ島まで行き、チェックインの昼3時になると早々に〈鎌倉ゲストハウス〉に向かった。

季節は春だった。日差しはやわらかく、どこまでも澄んだ風が体を通り過ぎる。私が鎌倉が好きな理由は、空気感だった。いるだけで羽が生えたように四肢が軽くなる。 

梶原は山の中で、特に空気が澄んでいるように感じた。

また、〈鎌倉ゲストハウス〉での体験は忘れられない。

受付を済ませ、男性のドミトリー部屋に通される。眠たくて仕方がなかったので、すぐ横になった。まどろんだ晴れの日の午後。ゲストハウス横にある常盤さうき公園から、2、3人の子供たちが遊んでいる。その声を聞きながら、「この場所で働けたらいいなあ」と思った。

ファイナルファンタジーというゲームに、リジェネという魔法が出てくる。体力をすこしずつ自動的に回復するという効果だ。鎌倉は私にとってそういう力があった。

2泊したが、どちらの夜も特別だった。コロナ前の世界で、ドイツ、台湾、アメリカ。様々な国から旅人が来ていて、交流をした。

bar musica.

3年後、私の想いは叶うことになる。津山から横須賀に移住して、鎌倉に働きにでることになった。しかも、なんの因果か梶原に。

夢が日常となった期間だった。

鎌倉ゲストハウスの下には〈Bar Musica.〉がある。音にこだわったバールだ。スピーカーJBL 4312mk2から鳴らされる音に引き込まれる。

アニメ映画「風立ちぬ」の主題歌にも使われた、荒井由実の『ひこうき雲』を店主のカンカンさんがかけてくれた。何回も聴いたはずの曲に、音の世界にひきずりこまれた。いいスピーカーだと、こうも違うのか。

ウィスキーの取り揃えもいい。ジャズにはウィスキーがよく合う。

この日はヒップホップのサンプルとして有名なアーマード・ジャマルなど、選曲が私にとって完璧だった。

前菜の生ハムをつかったサラダ。山盛りだ。

まりも食堂

梶原口にある、老舗の大衆食堂。そこまで安価ではないが、かなりボリュームがある定食がでる。そこまで愛想が良くないおっちゃんがいい味を出している。音楽ではなくテレビをかけっぱなしにしていて、普段縁のない高校野球についてのニュースが流れていた。父親がその高校の監督をしている選手が注目株になっていた。父親が監督というのは、どういう心境なのだろう。

ミックスフライ定食

ほかにも、麻婆豆腐で有名な〈かかん〉や〈Pom Pom cake〉などがある。一度訪れてみてください。

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