湘南移住記 第176話 『モウカザメ』

水曜日。たっぷり寝る。寝ると元気が出る。内臓も回復して、肩と首のコリもなくなり、健康になった自分を思い浮かべた。体が軽く、日々を楽しく快適にすごしている自分。それはもうとてもハッピー。

朝、珈琲と玄米粥の残りを少し食べる。珈琲はおとつい焙煎したもの。意外とうまく焼けていた。鋳物コンロの火力が上がって、水抜きの時間を減らした。すると、狙っている苦味の後の果実味が出せた。

レーズンのような甘味と苦味。意識的に狙ってだせるようになれば、焙煎のレベルが上がったことになる。問題は、香りがいまだ出せていないこと。

1ヶ月テストしても、浅煎りがどうもできない。どうしても浅煎りをした時にでる土臭さ(おそらく完全に水抜きができていないために出る)がクリアーできなかった。もっと火力が必要なのか、火力の時間配分が違うのか。

YouTubeで自家焙煎を見てみると、ガスコンロで浅煎りをしている人を見つけた。火力をあげるのではなく、むしろ15分くらいかけて弱火でじっくり水抜きをしなければいけない可能性もある。

浅煎りを別にして、私が突こうとしている味は、関東でまだ見かけていない。中〜中深の、酸味と甘みがよく出ている部分。ワイニーさと、珈琲が持つ果実味と苦味が合わさる部分。

浅煎りをマスターまでは、この焙煎をブラッシュアップし続ける。コーノ式のドリップにも慣れてきて、origamiドリッパーより早く落とせるようになった。クリアーな抽出ができるので、面白い。

目標は東京の〈Glitch〉のような珈琲。最後に飲んだエチオピアのように、最高のバランスのものを作る。

出勤。この仕事もあと2日。

職場の席に座った瞬間、しんどい感覚があった。この疲労が完全に抜けるように行動と心を変える。

サガンさん

今日もサガンさん(仮称)が隣。サガンさんは話をしている途中でも周りを見渡したりしている。ヒップホップの話や、横須賀の話を聞いた。

帰りの電車で横浜〜横須賀の風景を眺めた。ひとつ気づいたのは、横浜の住宅街にはバラック小屋がちらほらある。津山では見たことがない。横浜の住宅街は、小高い山にギュウギュウに家を敷き詰めている印象を受ける。

これはなぜかというと、横浜のように近代に発展した港町は急造で、街がバラバラに作られているからだ。 

津山は城下町なので、街並が整理されている。鎌倉もそう。

京急沿線は特に治安がよくないらしい。神戸で言うと、阪神沿線のようなものか。

もうかざめ

リビングよこすかの西友へ甘酒を買いに行く。微妙に遠いので、帰ったら7時になっていた。

リビングよこすか付近の風景

甘酒は八海醸造のものを買う。八海醸造は八海山という日本酒をつくっているメーカーだ。440円もするが、これは美味しい。

以前も書いたが、私は甘酒が苦手だった。子供の頃に飲んだ甘酒が工業酒の臭いが強く、あまり好きになれなかった。

この甘酒は自然の甘みで、工業酒の匂いがしない。とても美味しい。ストレートで飲むと、体がこの液体欲しているのがわかった。仕事終わりに飲むと、その感覚がわかる。

甘酒は飲む点滴とも呼ばれ、豊かな栄養がある。自然に作られた甘酒を飲めば、身体が修復される。

すこしだけで良かった。あまり飲みすぎると栄養過多になってしまうだろう。YouTubeで、毎朝に甘酒を飲む習慣をつけていた女性が太ったと言う動画を見た。何事も、バランス。

鮮魚コーナーに「もうかざめ」というシールが貼られた、見慣れない食品があったので買ってみた。宮城県産だった。

もうかざめの肉

調べてみると、鮫の一種のようだった。全長3メートルにもなる、ネズミザメ科の捕食者。太平洋北部に生息している。

岡山にいるときは、宮城県産のものにまずお目にかかれなかった。ホヤ貝もこちらにきて初めて食べたし、見知らぬものが多いことに気づく。

三浦産カブの刺身(これは本当に美味い。生食が1番美味しい)、玄米粥、モウカザメと蕗の煮付け。煮付けはシンプルに醤油とみりんと水で煮込んだだけたが、モウカザメからいい出汁が出たのか、スープが美味しかった。

鮫は生命力があるだろうし、甘酒も飲んだし、明日の朝には元気になっているだろう。腹6番目ほど食べたので、食後はこの文章を描いている時点で既にお腹がすいてきた。

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